職場でできる!SDGs取り組み~「色」に配慮した資料づくり~
公開日:2021年7月27日
更新日:2023年7月11日
職場ではプレゼン資料や報告書などさまざまな資料を作る機会がありますが、「色」を使う際に意識していることはありますか?
色の見え方や感じ方(色覚)は、色を感じる視細胞の種類(赤色、緑色、青色)によってそれぞれに異なり、視細胞のうちどれかに異常があると「色弱」と呼ばれます。
色弱の方は日本では男性の約20人1人、女性は約500人に1人、日本全体では約300万人以上いるといわれています。
色弱では、多くの方と見え方が異なっていたり、赤色と緑色、黄色と黄緑色の組み合わせで色の見分けがつきにくくなります。
そのため、プレゼンの際に「資料の”赤色”の部分を見てください」と説明しても人によって見えている色が違うことがあるのです。
今回は見え方の多様性に配慮した資料作りのポイントとして、かんたんに取り組めることをご紹介します。
【目次】
- 見分けやすい色を使う
- 文字の強調には下線をつける
- グラフは形やパターンを変える
- 境界線をつける
見分けやすい色を使う
見分けやすい色、見分けにくい色の組み合わせは「特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構CUDO」が公開している「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」が参考になります。
文字の強調には下線をつける
資料で強調したい文字には赤色が使用されていることが多いですが、色弱者にとって赤色は黒色と見分けづらい色となっています。
このため、強調したいところを赤色にしていても気づいてもらえていない可能性があります。
強調箇所には下線をつけて色がなくても伝わるようにしましょう。
グラフは形やパターンを変える
グラフを作成する際は、色だけでなく形やパターンに違いをつけると見分けやすくなります。
境界線をつける
境界線をつけることで色同士の違いが分かりやすくなります。
いかがでしたか?
今回は資料作りに関するポイントをご紹介しましたが、説明時にも「赤の部分」など色でしか判断できない説明は避けるようにしましょう。
また、「色のシミュレータ」というスマホアプリを使えばカメラを通して様々な色覚特性を持つ人の色の見え方を体験することができます。
まずは今作っている資料がより多くの人に情報が伝わるものか、見直すところから始めてみませんか?
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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