SDGsの目標は壮大すぎる?個人でもできる取り組みとは

SDGsの認知度は年々高まっており、電通 Team SDGsが2022年4月発表した調査結果によると、SDGsという言葉を「内容まで含めて知っている」「内容はわからないが名前は聞いたことある」と回答した人は86.0%となり、2018年に開始した調査からは約6倍という結果に。

参考:電通、第5回「SDGsに関する生活者調査」を実施

テレビなどのメディアで特集されることも多くなったことも認知度を高める後押しとなっていますが、何かしら行動をしなくてはいけないのだろうなとわかっていても、何をすればいいかわからない、なかなか実行できていないという方も多いのではないでしょうか。

SDGsの17目標は世界を変えるための取り組みであり、「1.貧困をなくそう」「2. 飢餓をゼロに」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」など壮大すぎてとても個人でできることはないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

▼SDGsの17目標に関する記事はこちら
SDGs(持続可能な開発目標)17のゴール&169のターゲット

たとえば、ゴール2の「飢餓をゼロに」では、文字通りであれば世界のどこかにいる飢餓状態となっている子どもたちを救うようなイメージを持ってしまいますが、「食べ残しをしない」ということも「飢餓をゼロに」を意識したSDGsだと言えるでしょう。

国際連合広報センターでは、「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」として世界を変えるために個人でできることを紹介しています。

アクションは、ソファに寝たままできることから家の外や職場でできることなど、レベル1から4に分かれています。
まずは手軽に取り組めるレベル1から始めていきましょう。

レベル1:ソファに寝たままできること

レベル1では、電気を節約したり、スマートフォンやPCを利用してソファに寝たままでも取り組めることが紹介されています。

【アクション例】

  • 電気を節約しよう。電気機器を電源タップに差し込んで、使ってない時は完全に電源を切ろう。もちろん、パソコンもね。
  • 照明を消そう。テレビやコンピューターの画面は意外と明るいから、必要ない時にはそれ以外の照明を消しておこう。
  • いいね!するだけじゃなく、シェアしよう。女性の権利や気候変動についてソーシャルメディアでおもしろい投稿を見つけたら、ネットワークの友達にシェアしよう。
レベル2:家にいてもできること

レベル2では、家の中でできることとして、食べ物を無駄にしないことやごみを減らす取り組みとして生ごみを堆肥にすることなどが紹介されています。

【アクション例】

  • 生鮮品や残り物、食べ切れない時は早めに冷凍しよう。翌日までに食べられそうにないテイクアウトやデリバリーもね。そうすれば、食べ物もお金も無駄にしなくて済むからね。
  • 紙やプラスチック、ガラス、アルミをリサイクルすれば、埋立地を増やす必要がなくなる。
  • 堆肥を作ろう。生ゴミを堆肥化すれば、気候への影響を減らすだけでなく、栄養物の再利用にもつながる。
レベル3:家の外でできること

レベル3では、マイバッグの持参や詰め替え可能ボトルを使うことなど家の外でできることが紹介されています。

【アクション例】

  • 買い物にはマイバッグを持参しよう。レジ袋は断って、いつもマイバッグを持ち歩くようにしよう。
  • 詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう。無駄がなくなるし、コーヒーショップで値引きしてもらえることも!
  • 使わないものは寄付しよう。地元の慈善団体は、あなたが大事に使っていた衣服や本、家具に新しい命を吹き込んでくれるはず!
レベル4:職場でできること

レベル4では、職場でできることとして公共交通機関の利用や相談しやすい職場環境づくりなどが紹介されています。

【アクション例】

  • 通勤は自転車、徒歩または公共交通機関で。マイカーでの移動は人数が集まった時だけに!
  • 職場で差別があったら、どんなものであれ声を上げよう。性別や人種、性的指向、社会的背景、身体的能力に関係なく、人はみんな平等だから。
  • 若者の相談相手になろう。それは誰かをよりよい未来へと導くための、思いやりある、刺激的でパワフルな方法です。

ガイドで紹介されているアクション以外でも個人でできることはたくさんあります。
SDGs Actionでは「個人でできる!SDGs取り組み」として身近にできるさまざまなアクションを紹介しています。

▼個人でできる取り組みに関する記事はこちら
SDGs Acion「SDGs 取り組み」

SDGs達成のためには一人ひとりの意識を変え、小さなことからでも取り組むことが大切です。
未来の地球のために、できることから始めていきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

「SDGs Action」では、日本の、そして世界の未来のために活動している人を社会全体で支援することを目指しています。
普段の仕事の中に社会的な意義を加え、働く日々に熱を与えませんか?

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